第570話 女性差別の国

 私が町の門から中に入ろうとしているといきなり衛兵に止められて入国料を払えと言ってきたので渋々払う事にしました。


「いくら?」


「そうだな...、5万ゴールドってとこか」


「なっ!? 高すぎないか!?」


 私は思わず衛兵にそう言いましたが、彼らはただ笑うのみだったので払う事にしました。


「...はい」


「入国どうぞ」


 私がスッと町の中に入ると他の男の人が入ってくるのが見えたのでやりとりを観察していると...。


「入国料500ゴールド」


「はい」


 入国料を払って入ってきたのは見えましたが、その入国量の差に私は文句を言いに行きました。


「ちょっ! 私には5万も払わせておいてなんでその人は500ゴールドで入国できるの!? どう考えてももおかしいよね!?」


 私の必死の叫びも衛兵は知らんぷりを通してきたので思わず殴ってやろうかとも考えましたが、今はいらない【海龍】の素材を換金したいと思っていたので先にギルドに向かう事にしました。


(...後で絶対に殴りに戻ってあげるからね)


 私はそう心に決めてからギルドに向かうのでした。

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