第668話 【フィルア王国】再び④
「早い!」
アカギはそう言いながら私の一撃を止めました。
「...動体視力が良いのね」
「そっちこそ、ちょいと腕が痺れちまったぜ...」
半笑いで私の事を見てくる彼の表情に余裕はなさそうだ。
「ならもう一発!」
すぐさま蹴りを放つ私の動きを読んでいるのかなんとか回避する彼。
「空中に逃げたら躱せないでしょ? 【ケロっとすぱ〜く☆】!!」
蒼き稲妻がアカギに襲い掛かろうとした瞬間!!!
「...ハッ! 部下達の前でこの姿を晒したくはなかったが仕方ねぇ!! 【
聞き覚えのある言葉と共に彼の体が膨張し、まるで赤鬼のような姿に変わってしまいました!
「アカギが鬼になった!?」
困惑するミカとミルシュを尻目に、私はこう思いました。
(さっきの言葉...、やはりアカギも【大帝】の眷属なのか?)
しかし、彼から発せられる【大帝の眷属】特有のドス黒い魔力の流れが少ない気がします。
ですが少々でもその気があるのであれば、滅ぼす対象と言う事にしておいていいでしょう。
「アカギ、悪いけどあんたを生かしておくわけにはいかなくなった、【大帝】に繋がる者は私が全て葬る!」
そう宣言する私を見て彼は言いました。
「【大帝】だと? なぜ今その言葉が出てくるんだ?」
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