第667話 【フィルア王国】再び③
「くそっ!! その足をどけろ!!」
そう叫ぶミカの頭にグリグリと靴底を押し付けるアカギ。
「はぁ? お前から突っかかってきたんだろうが! こっちは正当防衛だし、お前は職務妨害だ」
「くそっ! くそっ! 殺してやる!!」
「お〜こわっ! 全くお前ら家族はこえ〜よな〜、早めに始末しておくに限るわ」
彼はそう言いながらもう一度足を上げて今度は殺気のある一撃を放ちました!
その瞬間に私はその攻撃を受け止め、間一髪の所で弟子を救い出す!
「師匠...」
ミカの言葉など今の私には届いていません。
私の興味は強くなったはずのミカを一蹴してしまったアカギにありました。
「んっ? 俺とミカの喧嘩に口を出そうってのか?」
「そうだよ! 師匠! ちょっと私がピンチになったからってさ! まだまだ大丈夫だし! 師匠なら私の頑丈さを知ってるでしょ!?」
そう叫ぶミカの言葉を無視しながら、私はアカギに言いました。
「その力...、どうやって手に入れたのかしら?」
「何の事だ? 俺は本気を出せば元々このくらい強いんだぜ?」
「嘘をつくな、この前会った時のお前にはそんな力は感じられなかった...、正直に言え、お前は誰から
私の問いに彼は言いました。
「そんなに知りたいのなら俺を倒してみなよ」
「...ならそうする」
そう呟いた私はアカギに接近するのでした。
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