第534話 新武器の試験運用
「行くぞ!」
「来なさい!」
キィアに向かって剣を振り下ろすエリーゼ。
「ふっ! 甘いな!」
キィアはエリーゼの単純な突進に対して剣の刃先を4っつに分裂させて四方から襲いかかりました。
初見では躱しようがないほどにキレのある使い方だとは思いますが、私達を舐めてもらっては困ります。
「四方からの攻撃? 私達は今まで全方向から集中砲火を浴びる事もあったんですよ?」
エリーゼは余裕そうな表情で小さな魔力盾を刃先の飛んでくる方向全てに設置して勇者の攻撃を防ぎました。
「なぁ!?」
驚く勇者の手元を剣の翼で叩いて武器を落とさせて勝利を得る騎士。
「私の勝ちですわね」
「くっそ...、相変わらずケロナちゃんのチームは全員強いなぁ...、でもお陰で良い練習になる! 次はプラルだ!」
「...良いですよ」
「よっしゃぁ! この武器のお陰で考えついた新しい戦略を試しまくってやるぜ!!」
私はそんな彼らのやり取りを子供の遊び場を見て微笑む母親のような目線で見つめていました。
(なんか...こういうのは良いですね...)
【
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