第483話 【変異】②
「【
と呟いたクラールの姿がどんどん変貌して行く!!
痩せ細った体はどんどん筋肉質になって行き、体の肉質が肌色から黒になり、顔はどんどん異形の化け物のようになっていきました。
「グウォォォォォ!!!!」
そいつは全身が黒く染まり、瞳は赤く牛のような顔を持っていた。
黄色く光る角を2本持ち唸る豪腕は全ての物質を破壊するだけの腕力を誇っているように思える。
「クラール様...! 何というお美しいお姿!!」
この場に置いて狂信者であるカトラ以外には彼の姿が化け物にしか見えない。
先ほどまでクラールだった化け物は咆哮を上げて私達に向かってきた!!
『でかい牛さんね、言うだけの事はあるわ...、でも悪いけどこちらは
私は彼の突進を両手を振って作り上げた砂鉄の壁で防ぎました。
しかし...、ベキベキベキ!!! と言う砂鉄の盾が軋む音がしたかと思うと分厚い砂鉄の盾は破壊されてしまいました。
『なっ!?』
「クフフ...、悪いがワシの力の方が今は上のようだな、年貢の納め時と言う奴ではないか? 【次元龍】よ」
『舐めないで頂戴、私の力がこの程度だと思わないで』
パンッ! と手を鳴らしたかと思えば、私の周りに数千の砂鉄装備が展開されました。
『凄まじい腕力なのは認めましょう、でもいささか私に勝てると言うのは早計でしたね』
「ふむ、そんな玩具でワシを止められると思っているのか?」
『本当に玩具かどうか試して見ましょうか?」
私が指をパチッと鳴らすとおびただしい数の砂鉄武器がクラールに向けて放たれるのでした!
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