第482話 【変異】

 私がクラールからサラを取り戻そうと近づいた瞬間!。


「ツッ!!」


 バチィ!! と言う音と共に体に衝撃が走って弾き飛ばされてしまいました。


「やれやれ...【次元龍】様はまだ【大帝の眷属我ら】をみくびっておられるのか? 3


 その言葉に私の中にいる【次元龍】が勝手に喋り始める。


『貴様...今の私の状態をどこまで知っている?』


「んっ? ご本人の登場か? さぁのう...、ただお前さんよりかはお前さんの状態を知っておるぞ、今のお前さんは!」


『ほう...? 弱りきった私なら倒せると思ったのか? その考えが甘かったと直ぐに理解させてやろう...』


 挑発された【次元龍】が強制的に出てきて私の意思を乗っとり、1人で戦い始めました!。


「お姉様!?」


 エリーゼもこんな状態の私を見て驚きの声をあげています!。


『砂鉄水』


 私の声と共に黒い砂がそこら中に巻き起こり奴を切り裂き、奴の魔の手からサラを解放する事に成功しました。


 しかし...。


「くふっ...、力を失っているとは言え流石【次元龍】と言った所か...、ならばわしも本気を出すしかないようじゃな...」


 彼は一呼吸を置いた後でこう呟くのでした。


「【変異ヴァリエーション】...」


 と。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る