第496話 【蒼極】VS【黒牛】⑤
私の放った【ケロっとめたるそ〜ど☆】はクラールの【裂波咆哮】を破り首にまで届いた!!
ザシュ!
「ぐっ...!」
ぽたぽた...と彼の首筋から赤い血が滴り落ちている...。
(斬り裂いた!! あの鋼鉄の皮膚を!!)
そう思いながらも私は三歩ほど下がり距離を開いた。
まだとどめをさせていないのかもしれないので一応ね...。
しばらくの静寂に辺りは包まれた。
...。
私はその間も彼の挙動に注意する。
動くのなら次の行動に移さなければならないからだ。
しかし、彼が動かしたのは体ではなく口でした。
「見事な一撃...、このクラールの体に一太刀浴びせただけではなく、まさか【聖典】の力を借りたワシでさえも倒してしまうとはな...」
パシャ!!!
その言葉を残した後、彼の首筋からとてつもない量の血が噴出しながら倒れ伏し、徐々に元の体に戻って行った。
「終わったの...?」
私がそう呟くと【聖典】が再び輝き出した!
「させない!」
私は全力の一撃を聖典に浴びせかけ、バラバラに斬り裂いた!
ただの紙クズになったそれを私は魔法で消滅させる。
「終わった...」
私はそう思うと力が一瞬抜けてしまいましたが、【聖典】の消滅地点から黒い玉の様な物が浮かび上がってきました。
「なに...これ」
私がそう思っていると【次元龍】はこう言いました。
『それに触れて』
と。
私は言われるがままにその黒い玉に手を当ててみると、身体の中に何かが入ってくる様な気色の悪い感覚が全身を襲うのでした。
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