第277話 【生贄】④
「がっ...ぁぁ...!」
突然の閃光の正体、それは【雷鳴蝶】が自身に落とした雷でした。
しかし、雷とは言ってもその規模がとんでもなく広く、避雷針でも吸収しきれないほどの質量を持っていたのです!。
その結果、私の方にまで電撃が伝わってしまい、体の機能が麻痺してしまいました。
(まずい...! 早く回復を!)
そう思って水の回復魔法を使おうとする私でしたが...。
(あっ! 舌が麻痺って詠唱ができない!)
という事に気がついて自分が今超ピンチだと理解しました。
動けなくなった私を見た彼女はニヤリと笑いながらゆっくりと近づいてきてお腹を殴ってきます。
「それっ!」
ガツッ!!。
「あが...!」
無防備なお腹に強烈な一撃が加わった結果、その場に倒れ込む私。
「ようやく捕まえた、さあこれからは私が一方的に攻める番だから簡単に壊れないでよ?」
ググッと髪を掴んで強制的に顔を上げさせられる私に電撃を与え続けてくる彼女。
バチチ!! バチッ!! バチィッ!!。
「あぁぁあっぁぁあぁああ!!!!」
電流が流れてくるたびに体を何度もビクつかせて叫び声をあげてしまう私。
私の苦しむ様子を見てご満悦な様子の彼女はニヤニヤ笑いながらこう呟いていました。
「わざと弱い電流からスタートしてあげれるのにその悶えっぷり♡ 可愛くってついつい虐めたくなっちゃうじゃない♡」
彼女はそう言った後に彼女は一度電流責めをやめて私にこう言いました。
「やめて欲しい? やめて欲しいよね? だったらさぁ...頭を地面い擦りつけて
なんて言っていますが、仮に私が殺して下さいと懇願しても殺してくれる訳がないだろうと言う事は分かっています。
彼女にとって生贄との戦いは恐らく娯楽であり楽しみなのでしょう。
しかし、そのせいもあってか弱い電流だと言うのは本当だったようで、どうにか舌が動くようになってきました。
「【砂鉄水】!」
体が動かなかくても抵抗はできます!。
私は砂鉄で武器を上空に作りだして自然落下で彼女の頭の上に落としましたが...。
簡単に躱されてしまいます。
「ぐっ...!」
「残念残念、また挑戦してね、チャンスがあればだけど♡」
そう言った彼女は私に抱きついて電撃を流してくるのでした。
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