第304話 就寝

 あれからしばらく経ちましたが、まだお姉様達は現れません。


 仕方がないので洞窟内で眠る事にしました。


 一応熊の毛皮があるので、血生臭くはありますが先程よりかは寒くありません。


「毛皮...硬いですわね...」


「熊の毛皮は基本カーペットとかに使う物ですからね...、こうやって布団代わりにするのには向いて無いんですよ」


 それでも掛け布団がないよりかはあったほうが良いと思い我慢して寝転がる私。


 一応交代しながら眠る事にして、じゃんけんの結果私が先に寝る事になりました。


「じゃあ見張り頼んだわよ」


「ええ、任せてください」


 私はそう言って布団に潜り込んだのですが...。


(あれっ? なんで私こいつの事こんなに信頼してるの...?)


 眠りというのは1番生き物が隙を見せる瞬間の一つでもあります。


 私は今この場で眠ろうとしていますが、それを裏返した場合。


 のです!。


 なので一応言っておきましょう。


「プラル! 一応言っておくけど私の寝込みを襲わないでよね!」


 その言葉に彼女は(?)マークを浮かべていましたが「ああっ、はいっ」と答えてくれたので大丈夫でしょう。


 一安心した私はゆっくりと眠りにつきながらこう思うのでした。


(こうでも言っておかないとプラルはきっと私の耳や尻尾を触ってくるでしょうからね! 私のそこに触れて良いのはケロナお姉様だけですから!)

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