第305話 就寝②
「んっ...? あれここは...?」
私が目を覚ますとそこは【シュライン】にある私の部屋でした。
「なんでこんな所にいるんでしょうか?」
そう思いながらしばらく考えていると...。
「エリーゼ! お待たせ!」
と良いながらタキシードを着込んだケロナお姉様が目の前に現れたので驚きました。
「ケロナお姉様!? なんですかその格好!!」
私がそう叫ぶと、お姉様はこう言いました。
「なにって...、今日は私とエリーゼの
その言葉に私の頭が爆発してしまいます!
「えっ...!? えっ!?」
取り乱す私を見たお姉様が「大丈夫?」と優しく声をかけてきてくれる。
「えっと...あっ! はいっ! だいじょうぶれひゅ!」
大事な部分で噛んでしまう私の馬鹿!!
顔を真っ赤にしながらそう答える私の顔を見て微笑んでくれるお姉様の笑顔は凄く眩しい...。
普段こんな笑顔を見せてくれるのはサラ褒めている時だけだというのに、その笑顔を私に向けてくれているという事実に幸せの絶頂に達してしまう私!
プシュ〜...。
とまるで空気が抜けていくような音がしますが、これは私の思考回路がショートしてしまっただけです。
「エリーゼ? ちょっと大丈夫!?」
そう言いながら倒れる前に私の腕に手を伸ばしてくれるお姉様のなんと紳士的な事か...。
(このエリーゼ! もう死んでも良いですわ!!)
ケロナお姉様のあんな笑顔を間近で見られて幸せの絶頂に立つ私なのでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます