第425話 悪あがき...?

「悪あがきを!!」


 私はそう叫びながらガムシャラに突っ込んでくるエルサにカウンターを決める!


【蒼極】の力が乗った私の拳は今までの比ではないくらいに強力で、彼女の顔面を思いっきり殴り飛ばしました!


(決まった!!)


 いかにエルサといえども、この攻撃をくらって無事では済まないでしょう。


 ズザザザザ〜っと地面に転がる彼女に私は呟きました。


「終わりだ、エルサ」


 そう言いながら彼女にとどめを刺すために近づこうとすると...。


「だめぇぇ!!」


 と叫びながらエルサを庇うようにメイアが現れました。


「メイア? あなたは皆と戦っていたはず...」


 そこまで言いかけると彼女の背中に無数の傷跡が残っているのが見えました。


(まさかこの子...、私の仲間全員の攻撃を受けながらも姉であるエルサを守る為にここまで来たというの!?)


 そう思うととどめを刺すのが少々忍びなくなってしまうが、関係ない。


 ここでエルサを殺しておかないと後でまた大変な事になるかもしれないからだ。


 私は心を鬼にして彼女達にとどめを刺すために駆け出すのでした。

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