第809話 VS【大帝】②
「【
地上から真っ直ぐ伸びてきた氷の柱達が途中で枝分かれしながらこちらに向かってきた!!
殺意の高い速度で我らの体を串刺しにしようと猛突進してくるのだ!
「【砂鉄の壁】!!」
「【聖騎士の大盾】!!」
我とエリーゼがいくつかの柱を防いだのだが、やはりそれだけでは足りない!
「【千本手裏剣】!!」
「【ブレイク・サンダー】!!」
プラルが1000の魔力でできた手裏剣を投げつけ、キィアが破壊力抜群の電撃呪文を唱え。
「【ガイアクラッシュ】!!」
「【ウィンドストーム】!!」
ミカとミルシュが息のあった魔法攻撃でそれらの後押しをする。
いくつかの氷が砕け散ったのだが、まだ足りない。
こちらに迫ってくる無数の氷の枝にレイナが火炎魔法を放つ!
「【
閃光の混じった赤き炎の魔術が氷の枝にぶち当たるのだが...!
「嘘でしょ!!」
彼女は炎を喰らい尽くすかの如く炎の中をくぐり抜けてくる氷の枝達に驚愕していた。
「悪しき氷達よ! 退きなさい! 【
今度はアルフィの奴が炎熱を放出し氷に差し向ける。
レイナの魔法は一瞬にして食い尽くされたと言うのに彼女の放った閃光は氷の侵攻を食い止めた。
殆ど同系統の技だと言うのにも関わらずアルフィが止めれてレイナが止められないと言うことはそれだけの実力差が両者の間にあるのかもしれない。
しかし...だ。
【大帝】の奴は自身の魔法が止められたと言うのにも関わらず余裕そうな笑みを溢している。
「流石アルフィね...、なかなかやるじゃない」
「お褒めに預かり光栄です【大帝】様」
「そうかたっ苦しい話し方はもうやめましょう、今の貴方は私の配下だった時の【魔女】ではなく、今は人間側の【聖女】なのでしょう?」
「...では改めまして、フリーズ!! 貴方の放つ氷の魔法なんて私の業火で燃やし尽くしてあげるから覚悟しなさい!」
「やってみなさい! この腐れ魔女! 久々に思いっきり喧嘩しましょう!」
2人のやりとりを見ていた我は正直にこう思った。
(...さっきまでの緊張感を返してくれないか?)
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