第607話 気になる依頼

 私達が【フィルア王国】にあるギルドに戻ってくると、冒険者達から注目を浴びた。


「えっ...? 今日Aランクの依頼に向かわれた人達ですよね?」


「ええ、もう終わったから報酬の査定をして欲しいんだけど...」


 そう言いながら私は【白トカゲ】の素材をアイテム袋から取り出しました。


「は...はぁ...、確かに【白トカゲ】の素材ですね...」


 そう受付嬢が呟いた瞬間に歓声が上がる。


「スゲ〜な!! 嬢ちゃん達!!」


「まじか!! マジで女2人で【Aランク】達成かよ!!」


 その中で今日出会ったばかりの冒険者ハルトが声をかけてきた。


「マジか...、マジであんな短時間でAランクの魔物を討伐しちまったのか!!」


 やはり皆Aランクの魔物というのは相当強敵だと感じているようでした。


 私達からすれば道草のアリンコを採取していた時間の方が長いし強敵だと思ってしまいますが、こればっかりは個人の感覚という物でしょう。


 私とミカは再び時間があったので、もういっちょAランクの仕事を受けようとした時に興味深い依頼が目に留まる。


 低ランクですが気になる依頼と言うわけでこちらの依頼を受けることにするのでした。

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