第606話 ミルシュ=む〜にゃ☆②
私達はミルシュの餌を探しながら【フィルア王国】へと戻る。
「あっ、師匠いい感じの虫がいたよ〜」
そう言いながらカマキリのような虫を指さしたが、流石にあれは今のミルシュには大きいだろう。
「それはミルシュには大きいよ、まずはこうアリンコくらいの小さい奴から始めないとね」
「アリかぁ...、って言うか別に私手伝う必要なくない!? 師匠が勝手に飼うって決めたんだから勝手にしてよね!」
と文句を言ってくる彼女に私は言いました。
「...そこまで言うならミカの師匠を降りるよ?」
そう静かに呟くと彼女は手の平を返したかのように「さあ! 張り切ってアリを採取しよう!」と快く引き受けてくれて嬉しい。
私とミカは【白トカゲ】を倒すよりも長い時間をかけてミルシュの餌を採取していきました。
私もミカも存在感があるのか、アリくらいの大きさの虫がすぐに逃げてしまうので、見つけるのが難しい。
(ぬかったなぁ...、ミカが強くなるとこう言う弊害があるのか...)
虫からすれば超強い巨人が2匹も歩いてきていると思ってしまうのだろうか?
そう思うと少しだけ笑える。
それでもしばらく時間をかければ充分な量の虫が集まったのでミルシュに食べさせていく。
「はい、ミルシュお口あ〜んしてねぇ♡」
私は赤ちゃんを言葉を使いながら優しい言葉使いをミルシュにかける。
もぐもぐと口を動かして捕食行為を行うミルシュの姿はやっぱり可愛い♡
(なんか私...、ペットを育成するのにハマっちゃったかも!)
まだ最初の1日なのでこの気持ちが続くか分かりませんが、今はすっごく楽しんでいるのでした。
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