第505話 【イーグル団】

「なぜ【イーグル団】がこんなにガライの町へと侵入している!? 我が【ガライ教徒】達は一体何をしているのだ!」


 後ろからカトラの声が聞こえてきますが、今は隠れている【イーグル団】の処理に集中する私達。


 少しずつ足を進めながら、奴らが動いた所をプラルさんに処理して貰おうと言う作戦で動いていました。


 エリーゼを1番前にして警戒してもらいながら私とサラは魔法障壁を貼り、ある程度の攻撃には対応できるようにしていましたが、それでも気配を完全に殺した【イーグル団】の気配に感づけるのは同じく【忍者】の職業である彼女だけなのです。


(本当にプラルさんがいなかったら私達はここで全滅してましたね...)


 こうしてゆっくり進んでいても時々【イーグル団】が魔法障壁を掻い潜ってくる事があるので油断はできません。


 さっきも【イーグル団】の連中が私やキィアの首をはねる寸前でプラルさんが処理してくれたお陰で助かっているのを見て余計にそう思ってしまいました。


(この子...本当に優秀ですね、人は見かけによらないと師匠の教訓の意味がよく分かります)


 まあ、私も良くこんな若いくせに【Aランク】冒険者だと!? 的な感じで信じて貰えない事が多々あった事を考えるに、人と言う生き物は見た目で判断してしまうことも多い生き物なのだと思いますね。


「レイナさん、ここら辺の敵の気配は無くなりました! そろそろ神社の境内の外に出ても良いかと!」


「分かりました、では外に向かいましょう」


 私がそう呟いた瞬間でした。


 境内の外から二つの影がこの神社の中に侵入してくるのが見えたのは...。

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