第663話 ミルシュ⑨

 結論から言いますと、2人の特訓は2人に任せることにしました。


 これはどういう事か説明すると、私が2人の相手をするよりも2人で特訓させた方が良い場合があると考えたからです。


 それには理由があって、私が別の事をしている間に2人がこっそりと新しい技を編み出してびっくりさせられたと言う出来事があったのでした。


 いつも私がそばにいると新技の開発をしても見られてしまい対策されてしまうと言う欠点がありましたが、新技の開発を2人が隠れてやれば私に見せる事なく新しい技の開発ができるのです。


 その結果、私と戦う時に良い練習相手になってくれるのが大きい。


 ミカもミルシュと言う私以外の対戦相手ができて喜んでいるし、ミルシュも丁度いい遊び相手がいると思って積極的に特訓をしてくれているので2人ともメキメキと力量を上げていくのが分かる。


 基礎レベルを上げる場合は私と特訓をして、技のレベルを上げる場合は2人に特訓させるのが1番能率の良い育成方針でしょう。


 そんなこんなで時間は進んでいき、約束の3日が経過するのでした。

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