第801話 【次元龍】VS【雷帝】⑨
「【帯電モード】」
と呟くと【雷帝】の姿に我はニヤリと笑う。
「いいな...、あんなくだらないゲームをしていた時よりも遥かにいい目をしているぞ...お前」
殺意のこもった良い瞳で我の事を睨みつけてくる彼の存在に好意を抱く。
「さあ来るがいい電の王よ...」
我の挑発に彼は乗って来た!
先ほどまでとは人が変わったかのような殺意の瞳に我は笑みをこぼす。
(これだ、我がこいつらとしたかったのはこう言う
全身に電撃を纏った彼が我の後ろを取る。
「あっ! 危ない!!」
プラルが遠くから我に危険を知らせてくれるのだが、そんな事には気がついている。
(大丈夫だ、この程度の速度なら適応できる)
我は背後から襲ってくる彼の行動パターンを電流の流れから推測し、すべて見ずに躱す。
電気の流れと言う気配だけでも彼の動きが手に取るように分かるのだからケロナの能力には感謝しかない。
流石の彼も自身の攻撃が全く当たらないと言う事に違和感を覚えたのか、今度は絶対に躱せないようにこの部屋全域を雷で覆うと魔力を溜め始める!
彼を中心に魔力の波が荒れ狂いながら集まって行くのを感じるのだが、これは好都合だ。
(馬鹿でかい雷の波だが、今の我なら乗れそうだ)
「ケロナお姉様!?」
今度はポニーが我の行動に驚きの声を上げた。
なぜなら、我が奴の生み出した波に中にダイブしたからでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます