第800話 【次元龍】VS【雷帝】⑧

 我はアポロ以外の皆の前にも【砂鉄】の盾を展開して奴の電撃から身を守った。


「いきなりなんて事しやがる、我でなかったら黒コゲだったぞ...!」


 いきなり先制攻撃してきた奴に腹が立ち攻撃を開始する!


 自分がドラゴンだから、正直言ってあんなゲームをやるよりもこっちの方が性に合っているのだ。


 力を競い合い、より強い方が種の頂点と君臨するシンプルな世界。


 それこそが我らドラゴンの生き抜く世界に相応しいのだから...。


 我はニヤリと醜悪な笑みを浮かべると彼に飛びかかった!


「【砂鉄龍の翼撃】!!」


 腕を振り上げて拳を放つと同時に砂鉄を四散させる!


 奴の体に無数の砂鉄の刃が食い込みのを確認すると、今度は奴が反撃を開始した。


「【レッツ・エレキトリック】」


 指を上にあげて電撃を四方に放ち、砂鉄を外部へと四散させて無力化しようとしてくるのだが、勿論我は【蒼極】によって奴の電撃をコントロールした。


「悪いが、そう簡単に逃がしはしない」


 我は腕を振って奴の方に電撃を投げ返した!


 凄まじいまでの電撃が奴の体を覆う!!


「ぐっ!? 俺の電撃をここまで簡単にコントロールするとは...! お前の入れ物は一体どれほどの能力を秘めているのだ!?」


「少なくともお前よりかは強力な電撃を操れるぞ、ケロナは...な」


「ほざけ!!」


 我の言葉にキレた彼は全身に電撃を帯びながら「【帯電】モード」と静かに呟いているのでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る