第474話 【ガライの町】

「あれが【ガライの町】か...」


 遠くから見る分には至って普通の町のように見えますが、アポロ曰く勧誘が酷いとの話でした。


 どうやら【大帝】の連中を信仰するという狂った連中が近くの村や町に教えを解いて回っているらしいのです。


 しかし、【大帝】を信仰する者など殆どおらず、あまり繁盛していないというのが現状らしい。


 私達はとりあえず最大限の注意を払いながら皆と一緒に町へと足を踏み入れてみました。


 〜【ガライの町】〜


 私達が町に向かうと真っ先に紅白の衣装に身を包み込んだ少女が現れました。


「お待ちしておりました、あなた方がここを訪れる事はお爺さまの占いによって導き出されている未来でしたから、こうしてお迎えに参りました」


 いきなり硬っ苦しい挨拶をしてくる目の前の少女に私は言いました。


「貴女は誰? 私達がここ訪れる事が分かっていたってどういう事?」


「その質問に対してはお爺様が答えてくれると思いますので、どうかご同行お願いします」


 いきなり現れた紅白衣装の少女に私は戸惑いながらも行動を共にする事にしました。

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