第447話 VS【タイウコ土】決戦【アガルガン】!!

「はぁ!!」


 両手に持った炎の剣で【アガルガン】の鎌の様な腕を切り裂くお姉ちゃん。


 ゴォォォ!! と逆巻く炎が奴の腕を焼き切り削り取る!


 しかし、奴にダメージを与えている様には思えませんでした。


「チッ! 硬いねぇ...!」


 そう言いながらも炎の威力をどんどん強めて確実に奴の体力を削っていくお姉ちゃんは強い。


 振りかざす度にどんどん炎剣は大きく燃え上がり、その威力を増大させていく。


「ケロナは私の妹分なんでねぇ...、悪いけどお前の食事にする訳にはいかない!」


 お姉ちゃんがズバッと腕を攻撃して奴が怯んだ所を隙を見て脱出する。


(【ケロっとすぱいらる】!!)


 私は助けられたと同時にすかさず片手を広げて魔法を唱え応戦しました。


 小さな水のしぶきが巨体に当たりますが、やはりダメージはそこまでないようです。


(あうぅ...)


 ひるむ私にお姉ちゃんは言いました。


「怯むな!! 一回や二回攻撃が効かなかったって諦めるなっていつも言ってるだろう!! なぁに! 少々デカいだけであいつは1人私達は2人だ!」


 それを聞いて私は数的有利の話を思い出しましたが、どう考えても2人でも勝てる気はしません。


 でも...、何故でしょうか?


 お姉ちゃんと一緒ならなんとかなる気がしてきます。


 私はもう一度魔法の詠唱を始め、何度も水属性の魔法で同じ箇所を狙い続けるのでした。

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