第121話 水の純度
私達がお風呂に入ろうとするとレイナが水面に触れてこう言いました。
「凄い...、こんなに透き通っていて純度の高い水は初めて見ましたよ」
「そうなのか?」
私は常にこの水を使ってきたので違和感はないが彼女からすれば凄いらしい。
「はい、この純度なら食用に用いてもいいでしょう、食用にできるくらい純度の高い水を魔法で生成できるのは結構凄い事なんですよ」
「はへ〜そう言うもんなんだね〜、でもケロナお姉ちゃんならそのくらいできてもおかしくはないよね」
「サラは私のことをかいかぶりすぎ、私はただの【村娘】なんだから」
「その経歴...、本当は嘘なんじゃないですか?」
ジト目で私の事を見てくるレイナの視線は相変わらず痛い。
彼女は本気で私が【村娘】だと信じていないらしく、私が魔法を使うたびに高位の【魔女】もしくは【賢者】なのでは? と思っているらしい。
これは近々教会か冒険者ギルドに赴いて、私が本当にレベル1の【村娘】である事を証明しておかないとね。
まあ、それは後でいい。
今は皆でお風呂タイムを楽しみましょう。
〜少女入浴中〜
「「「はふ〜♡」」」私達3人はまるで姉妹の様にお風呂のふちに顎を置いていました。
「まさか路上でこんな立派なお風呂に入れるなんて...、レイナにはお礼を言っても言い切れないね」
「いえいえ、こちらこそこんなに綺麗なお風呂に入れるなんて思っても見てなかったので最高の気分ですよ」
「あれっ? でもレイナお姉ちゃんも水を出せるんじゃないの?」
サラの素朴な疑問にレイナは答える。
「出せるには出せるんですけど、若干の濁りが出てしまうんですよね、私が得意なのはあくまで火と雷の魔法なのでこの二つは相当な練度だと自負してますが、他の三大魔法はそこそこの物だと思います」
私は彼女の言葉に気になる部分を発見したので聞いてみる事にした。
「
首を傾げる私に彼女は驚きの表情を浮かべています。
「もしかして知らないんですか? 五大魔法の意味と技の練度の意味を」
「うん、さっぱり分からん」
私の表情を見てガクンと肩を落とす彼女。
「そんな事も知らないのにあの強さって...、今は無性にケロナの強さの
そう言いながらもサラもいたのでついでとばかりに五大魔法について教えてくれる彼女なのでした。
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