第545話 かつての仲間達との決闘②
私はエリーゼの放った真力壁を見た瞬間に行動を移しました。
「【蛙伝雷速】」
私がそう呟くと全身に蒼い電撃が迸り全身の筋肉を活性化させていきます。
パチパチと言う電撃の弾ける音を聴くたびに私の身体能力がどんどん向上していくのが分かる中、私は彼女の背後に一瞬で移動して彼女を気絶させました。
「あっ..?」
エリーゼは断末魔をあげる間もなく倒れふした次の瞬間!
唯一私の動きを捉えられていたであろうプラルが遠慮なく私の首筋を狙って刀を振るってきました。
気配なく私に攻撃できるのは彼女だけなので1番警戒しないといけない相手ですが、どんなに卓越した暗殺者でも殺意のこもる一瞬という物は存在します。
私はその殺意が出るのを待ち、後出しジャンケンの要領でカウンターを決めました。
遠慮のない腹パンをプラルに浴びせ、追加の電撃で立てなくなるほどのダメージを与えます。
「カハッ!」
「エリーゼさん! プラルさん!!」
レイナの声が轟く中、唯一残った前衛職である勇者が私に剣を振るう!
「くらえ!! 6方向からの同時攻撃だ!!」
などと言いながら剣から生やし魔力の鞭で襲いかかってきますが、それらの対処なんて容易い。
「【ケロっとすぱ〜く☆】」
軽く指パッチンをして彼の近くに電撃を作り出し直接的に感電させました。
「アバババ!!!」
彼の攻撃は私に届く事はなく、ただ虚しく虚空を切り裂く。
「あと2人」
私はそう言いながらレイナとサラの方を見据えるのでした。
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