第586話 【武闘家戦士】特訓
取り敢えずミカのレベルが上がったので【武闘家】の上級職である【
この職に就けば強力だった攻撃力にさらに磨きがかかり、素早さも増すと言う大層な恩恵が与えられるらしいので早速試してみましょう。
私が彼女の前に立ち「いつでもかかっておいで」と言うと彼女は早速【武闘家戦士】の職業技である【捨て身】を使いました。
この技は自身の防御力を1段階下げる代わりに素早さを1段階上げて攻撃力に至っては2段階上げると言う私からしたら喉から手が出るほど欲しいスキルである。
「はあっ!!」
勢いをつけた彼女の攻撃は凄まじいが、それはあくまで
私達魔族のレベルに合わせて貰わないと困るので、私は今日もみっちりと彼女をしごきました。
怪我をしたらすぐに回復魔法で回復させてすぐに特訓に戻らせる。
これにより精神的疲労が溜まり切るか私の魔力が空になるまでの間は何度でも特訓ができます。
お陰様で私の回復魔法の熟練度もかなり上がり、今では【聖女】並の速度で回復が行えるようになりました。
1日12時間の特訓に一周間程付き合わせた結果、その間に魔物も倒していないと言うのに彼女のレベルが100になっているのには素直に驚きました。
肩で息をし続ける彼女の頭をポンっと叩いて「頑張ったな、取り敢えずこれで無駄死にはしないだろう」と言っておきましょう。
彼女もそれに対して「ありがとうございます」と答えてくれました。
私は泥だらけになって立ち上がる彼女の手を取ってあげるのでした。
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