第391話 トリスタン・トーナメントの優勝賞品
「よかった...、もう少しでこの本を手放される所でした...」
と言いながら涙目で本を抱き抱えるレイナ。
それを見た私は「泣くほどか!」と言ってしまいます。
「泣くほどですよ! この本があれば私とサラの魔術は
2段階と言うのがどれほどの上がり幅を見せるのかは知らないが、彼女からすればそれだけの価値がある代物なのだろう。
私はあまり興味がなさそうな素振りを見せながらプラルの話を聞いていく。
「私は来週に行われる【トリスタン・トーナメント】が気になりました」
そう呟くプラルにレイナは意外そうな顔をしていました。
「あれ? プラルさんってそう言うのに興味があったんですか?」
「いえ、その優勝賞品の刀から特別な何かを感じたので言っておこうかと思っただけです」
プラルがそう言ってくれたので私も同調する。
「実は私も【トリスタン・トーナメント】の優勝賞品に興味がある」
「ケロナもですか!? 2人がそう言うのであればきっと素晴らしい刀なのでしょうね...、分かりました! 私達も見にいきましょう!」
そう言うわけで私達は会場に優勝賞品を見に向かうのでした。
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