第619話 中華料理③
ミルシュが私の服の中から姿を現してテーブルの上に立ち、唐揚げに向かって全速全身し始めました。
「クピピィ〜♪」
彼女は唐揚げに口を当てると、そのまま齧り始めます。
「クピピ♡」
美味しそうに唐揚げを食べるトカゲの異様な光景にも私は慣れたように見ていられましたが、ハルトさんは「おいおいおい! トカゲが唐揚げを食べて大丈夫なのか!?」と言っていました。
「大丈夫だ、ウチのミルシュは大抵の食べ物ならなんでも食べる」
というか私の与えている食べ物以外にも色々と勝手に食べてるだけだけどね...。
「クピピ〜♪」
ハルトの心配もどこ吹く風なミルシュは唐揚げを普通に食べている。
「マジかよ...!」
驚く彼の表情を見て可愛い声を上げるミルシュ。
「クピッ♪」
顔じゅうに肉汁を漬けながらもとても美味しそうに唐揚げを頬張っている彼女はとっても可愛い♡
(顔を油まみれにして...、後で綺麗な水で綺麗にしてあげるからね)
私はそう思いながら残り5つの唐揚げをミルシュに譲ろう。
と言うわけで私は3人前餃子(18個)の余りに手を出すのでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます