第399話 VS傭兵団
私が1人で飛び出すと、まず目の間にいた軽口の男を黙らせました。
思いっきり兜の上から引っ叩くと、彼の被っていた兜がひしゃげて曲がる。
「ぎにゃぁぁぁ!!」
面白い声を出しながらそこいら中を転げ回る彼の姿を見て周りの空気が変わった。
「おい! 早く後ろに回れ! 陣形を作るぞ!」
「すまねぇ...」
と言う言葉だけで円陣を組み私を敵として認識する所を見ていると、彼らもそこそこ戦いの経験があるパーティだと言うことは分かった。
盾を持った奴が2人前に出て槍使いの2人が中央を支える。
そして後ろには剣士の男が身構え、最後に転げ回っていた男が弓を手に最後尾に着く。
パーティとしては中々に優秀だとは思うけど、相手が悪かったようだ。
私がゆっくり近づくと槍使いの2人が盾の隙間から私を突いてくる。
しかし、私はそれを片手で受け止めてなんなく槍を奪い取って無力化させた。
「はっ!? えっ!?」
槍使いの2人は何が起きたのか分かっていないのだろうけど、単純に力の勝負をして私が圧勝しただけである。
そのまま盾持ちの頭上にジャンプで飛び上がり蹴りの一発で2人を仕留める。
着地地点で残っている対戦相手を見つめた私はこう呟きました。
「あと2人...」
その言葉に恐れをなしたのかは分かりませんけど...。
「なんなんだこいつは! 本当に女の子なのか!?」
などと悪口を言われてしまうのでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます