第536話 【次元龍】の悪夢②

「大丈夫ですか!? ケロナさん!」


 そう叫びながら現れたのは以前の夢で見た亜人の聖人でした。


 彼女は刀を構えながら目の前に魔力壁を展開しているのです!


 しかもエリーゼの作った魔力壁よりも数段大きな壁を作っているのが印象的でした。


(助かったチュリア)


 ?


 何故でしょうか?。


 私は彼女の名前を知っていました。


 次に出てきたのはピンク髪のツインテール少女でした。


 彼女も凄まじい魔法で【次元龍】に攻撃をしてくれています!


 極め付けに青い戦艦かと思える程に大きなドラゴンが【次元龍】に突貫していきました!


 大きさだけなら【次元龍】と双璧をなす程に大きな青いドラゴンは【次元龍】と組み合った状態で体中に設置してある銃撃砲台で攻撃を開始する!!


 砲撃音が轟く中、【次元龍】は砂鉄で作り出した壁によって砲撃を全て防ぎ切り、逆に青いドラゴンに反撃をしている!


(まずい!!)


 私は劣勢と見て刀を振り上げて【次元龍】に攻撃するのだが、刃が僅かにしか届かない!!


(それなら...!)


 私は砂鉄の壁を強引に突破する為に【蒼極】状態となる!


全身に蒼いオーラを纏いながら状態を変化させた!


(【蛙伝雷速あでんらいそく】!!」


そう叫んだ私の体からは蒼い電撃が迸るのでした。

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