第794話 【次元龍】VS【雷帝】②

 我はアポロと共に【雷帝】の待つ戦場へと足を踏み入れたのだが...。


「なんだ...? これは?」


 楽しそうな音楽が鳴り響く異例な場所に心底驚く。


(【帝王】の奴らがこんな場所を作っているなんてな...、人は見かけによらないと言ったところか)


 そう思いながら進んでいくと、いきなり見慣れた2人に声をかけられた。


「「いらっしゃいませ!! ようこそ!! 【エレキトリック・ランド】へ!!」」


 緑と黒の交わる派手なレースクィーン衣装で登場したプラルとポニーに思わず「はっ?」と白い目をしてしまう。


「何やってるんだお前ら?」


 我の言葉にプラルが答える。


「お恥ずかしながら【雷帝】に負けてこの【エレキトリック・ランド】の従業員にさせられてしまいました...」


「右に同じく...」


 2人とも顔を真っ赤にしながら自分達の衣装を恥ずかしそうに隠していた。


 確かにこう言うの高身長で肉付きの良い女がやる事で意味を成す衣装だとは思う。


 残念ながらケロナのパーティ内でその様な人材はいないだろう。


 強いて言うならば【風帝】あたりがこの衣装を着れば様になるだろう。


 このちんちくりんな2人に着せても正しく孫にも衣装と言った具合に思わず「ぷっ」と吹き出しそうになる。


 そんな様子を感じ取ったのか、ますます顔が赤くなる2人。


「わ...笑わないでください///」


 プラルの奴が頬を染めた時でした。


「ようこそ【次元龍】、我がテーマパークへ」


【雷帝】が現れたのは。

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