第217話 【侵食】②
私が両手から放つ砂鉄の嵐をエルサは鎌の一太刀で切り裂いてしまう。
「それで終わり? その薄汚れた力はもっともっと凄いはずでしょう? ねぇ...【次元龍】さん♡」
「【次元龍】...?」
少し気になりますが、聞いたことのない単語に頭を割いている余裕はありません。
(考えるのは後、今は目の前にいるエルサを
瀕死状態の皆が私の瞳に映ると、早めに決着をつけなくてはいけないと感じました。
「【砂鉄水流砲】」
私が手のひらに黒い水の玉を作り出すと、それを彼女に向かって投げつける。
「その程度の攻撃が私に当たると思っているの? 甘く見られたものねぇ♡」
彼女は余裕綽々の笑みで私の水玉を切り裂いた。
「【爆散せよ】」
奴の鎌が水玉を切り裂いた瞬間に私はそう呟く。
「えっ...?」
彼女がそう呟いた時にはもう遅い。
水玉は破裂し、四方八方に鉄の刃を撒き散らす。
流石の彼女でもそれら全てを弾く事は不可能だったようで何発か手傷を負ってくれた。
「...」
ブシュっと血が噴き出ることに何とも思わないような感情を出したまま、砂鉄のナイフを体から引き抜く彼女。
一呼吸置いた彼女の表情は激変し、まるで人が変わったのかのように声を荒げた!。
「てめ〜!!! よくもやりやがったな!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます