第449話 【ブクゲロ沼】の外

 私とお姉ちゃんは水路をたどり、ついに【ブクゲロ沼】の外に出る事に成功しました!


「おい! ケロナ! 見てみろよ! 噂でしか聞いた事ないけどあれがきっと草原だぜ!」


(草原...?)


 私がお姉ちゃんの後について水路から上がってみると、そこは緑豊かな草原でした!


(うわぁ...! 凄い! 緑が一杯だぁ!)


 目を輝かせながらそう呟く私にお姉ちゃんはこう言いました。


「そうだろ! これを見れただけでも命を賭けた甲斐があったな!」


(...うん!)


 確かに、この綺麗な緑の大地を見られただけでも価値はあると思います。


 私が周りを見つめていると、お姉ちゃんは私の手を取ってこう言いました。


「ケロナ、ありがとうな! お前がいなかったらきっとあそこで私は死んでた」


 そう呟く彼女に私はこう返しました。


(ううん、こっちこそこんな素敵な世界に私を招待してくれてありがとう! お姉ちゃん大好き!)


 私が彼女に抱きつくと彼女は頬を赤めながら少々照れ臭そうにしているのでした。

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