第396話 皆の武装完成!

 〜トーナメントの1日前〜


 私達はみっちりと特訓を行いそれぞれのレベルを上げていました。


 ただし、私は相変わらずレベルが上がっていないんだけどね...。


 その結果、レイナのレベルは185、サラは177、エリーゼは154、プラルは163となっていました。


 それに加えてレイナとサラは例の魔導書を読み漁り魔法の精度を高めています。


 エリーゼは【光龍】から得た素材を混ぜて作られた剣と盾と鎧を渡されていました。


「こんな立派な物を私が頂いてもいいのですか?」


 と呟く彼女にレイナは言いました。


「貴方は【聖騎士】で私達の最前線で壁役として頑張らなければいけない人物ですよ? 1番良い装備で身を固めるのは当然です」


 ...、確かにレイナの言う事は正しい。


 壁役と言うのは1番敵の攻撃を受け続けなければならない場所だ。


 必然的に1番被ダメージが大きくなるのはここである。


 それならばパーティの中で1番良い装備を与える事は何も間違ってはないのだ。


「プラルさんには刀と手裏剣類を渡しておきますね、消耗品である手裏剣に【光龍】の素材を使うのはどうかと思いましたので、この前倒した【ギガントキマイラ】の素材で沢山の手裏剣を作って貰っています」


 それを聞いたプラルは「充分すぎる」と答えていました。


 まあ、【ギガントキマイラ】も【Aランク】の魔物だし、【光龍】の素材程ではないとは言え充分すぎる性能な事だろう。


 レイナはこれを見越してこの前【ギガントキマイラ】の討伐に行っていたのだ。


(流石レイナだな...)


 サラとレイナも光龍の素材で新たな杖を手にしているのでパワーアップしているのが見て取れる。


 ならば...だ。


「ところでレイナ、私には何を用意してくれたの?」


 聞かずにはいられなかったので聞いてみる私。


「ケロナには...」


 ワクワクしていた私に驚きの返答が返ってくるのでした。

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