第642話 名刀【マサムネ】②
『どうやら攻め切れて無いようだね...』
(【次元龍】! その声はアズムの方か!)
『ご名答、僕が力を貸してあげようか?』
その問いに私は首を横に振る。
(いらない、私はあなた達の力は極力借りないようにしていたいの)
『...だけどそれで君に勝ち目はあるのかい?』
(...)
『ほら、図星を突かれて声が出てないよね?」
(黙りなさい!)
『アハハ! 怒った怒った! でもそれって余裕のない事の裏返しだよね? 危なくなったら早めに僕達を頼るんだよ』
彼はそう呟くと声を発するのをやめてくれましたが...。
「どうした? ケロナ、さっきから余裕がなくなっているぞ?」
ニヤニヤとした気持ちの悪い笑みを浮かべながら私の剣撃を捌き切る彼の動きは凄まじい!
「ッ!!」
(さっきまで素人同然だったのに! 急に動きが良くなった!!)
そう、まるでさっきまでは遊んでいたのだと言わんばかりの攻撃を繰り返してくるのが鬱陶しい!
「くそっ!!」
私は思わず大振りを繰り出してしまい、その隙を突かれて腹に蹴りを1発入れられてしまった!
「うっ...!」
お腹を押さえながらすぐさま立ち上がり、彼の方を向いてみると...!
「後だよ」
後ろから彼の声が聞こえてきて斬撃を浴びせられてしまうのでした。
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