【フィルア王国】の民達に見送られながら国境付近まで近づいた私達を待っていたのは【ターランド】軍の熱烈な歓迎でした。

　砦に近づく私達に雨霰とばかりに投擲武器や魔法をぶっ放してくるのでこちらも遠慮はしない。

「【ケロっとすぱいらるすぱ〜く☆】」

　蒼き電撃と水の螺旋を放ち、砦ごと一網打尽にしてあげました。

「師匠...、ちょっとやりすぎじゃあ....」

「大丈夫、私の目的はあくまでも【ターランド王】の殺害、それ以外の人物は極力殺さないようにしていくから」

　弟子であるミカがやりすぎだと言っていますが、これくらいしておかないと再び襲って来られても面倒なのです。

　砦ごと押し出されてしまった兵隊達を見たミルシュだけがこの場で笑みを浮かべていました。

「ママ！！　凄〜い！！　兵隊さん達が全部流されちゃった！」

「ほら、ミルシュは喜んでいるしそんな物じゃないの？」

「...まあ師匠だしこんな物か？」

　その後も何度か兵隊達と出会いましたが、その度に全員を半殺しにしてあげたので、撃退した奴らからの追撃はなく、ついに【ターランド王国】へと再び足を踏み入れる事になるのでした。

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