第803話 無傷
我が【雷帝】を討ち取ると拍手が鳴り響く。
「流石は【次元龍】様、見事な腕前で...」
そこにはアポロが無傷で立っていたので不信感を覚える。
「アポロ...、我はお前を守っていないぞ? なぜあの海の中を
そう、彼の事は途中から放置していたのでその辺で野垂れ死んでいるとばかり思っていました。
それなのにあの電撃が荒れ狂う海の中でさえこいつは無傷で生還していたのです。
そんな我の言葉にアポロはこう答える。
「運が良かったんでしょうね、僕の方に電撃は襲ってきませんでしたから」
(あれだけ波打っている電撃がこいつの周りにだけ行かない事なんてあるのか?)
そんな事ある訳がないと思いつつも、実際こいつは無傷でこの場所に立っているのがその証拠と言えるでしょう。
「...なんか怪しいな」
ジロジロとアポロの姿を見つめる我に彼はこう呟いた。
「そんな事よりもどうやら今ので全ての【帝王】を倒したみたいですよ」
「お前に言われなくても分かっている、この体も一応奴らの【眷属】だからな」
「それは失礼、では今度こそ【大帝】様の場所へと【次元龍】様をご案内しましょう」
我は目の前にいるアポロと言う不思議な男に警戒しながらも、道案内をさせるのでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます