第614話 少女アイナ
「ははっ! ミルシュちゃんくすぐったいよぅ!」
「クピピ〜!!」
パンケーキを食べた後にミルシュと外で遊ぶアイナと名乗る白髪の少女。
町にある公園で追いかけ合う二人の姿はまるで友達のようにさえ見えてしまう。
それを見守る私は差し詰め近所のお姉ちゃんって所かな...。
こんなにゆったりとした時間を過ごしていると、私の日常が戻ってきたのかと錯覚してしまう。
生き物と遊んでいて楽しいのかは人によって変わるでしょうけど、彼女はとても楽しそうなので問題ありませんね。
楽しそうに遊んでいる彼女達の姿を見ているとあっという間に時間が経過していて、既に空が夕暮れに染まっていました。
「もうこんな時間か...」
そう思って私が立ち上がると...。
「アイナ〜!!」
「あっ! パパ!!」
どうやらアイナの父さんも迎えにきたようですね。
私がゆっくりと立ち上がるとアイナのパパさんが私に声をかけてきました。
「すみません、アイナがご迷惑をかけませんでしたか?」
そう聞かれたので私は「いいえ、何も迷惑はかかっていませんよ」と答える。
「そうですか...って君は!」
「あなたは!」
「Aランクの依頼を速攻で達成した子!」
「ハルトさん!?」
まさかハルトが子持ちだったとは...。
少し予想外の展開に私は頭を掻いているのでした。
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