第211話 【死神】エルサ⑩
ダンっ!! と地面がえぐれるほどに蹴りながら前進する私。
砂埃が舞うほどの凄まじい速度のままエルサに近づいて殴りかかった!。
その瞬間にバンっ! という良い音が洞窟内に鳴り響き、彼女の柔肌を傷つけたのですが...。
「や〜ん♡ 流石にケロナは強いですわ〜♡ ここ♡ ちょっぴり赤くなっちゃいました〜♡」
そう言いながら赤くなっている腕を見せびらかしてくる彼女。
「余裕ね、でもいつまでもその薄気味悪い笑みが続くと思わないでよ!!」
バンっ! ドンっ!。
私は力の限り彼女を殴り続けますが、なかなかまともなダメージを与えられません!。
(くっ...!、なかなかにガードが硬い!)
私が確実に急所を狙っても、彼女はそれを的確に守ってくるのです。
(なら、もっとスピードを上げるだけ!)
「いやん♡ 速〜い♡」
ビュン!。
風を切るほどの轟音が私の動きに合わせて鳴り響く!。
素早く動き続けてスピードをどんどん上げてやった。
(このスピードならついてこられないでしょ! このまま削ってやる!)
豪速とでも呼ぶべきスピードのまま、私は蹴りを放った!。
「見えてるよ♡ その程度の動きならね♡」
「えっ...?」
私のスピードを乗せた一撃は、彼女の手によってしっかりと受け止められてしまうのでした。
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