第140話 ワイバーン討伐完了
私達はサラの倒したワイバーンをその場で解体してギルドに持って行った。
すると...。
「ワイバーンの鱗がこんなに!! 凄いですね」
とギルドの受付嬢に言われた瞬間にレイナが横槍を入れる。
「すみません、受注書ではワイバーン1体の討伐でしたのに狩場には3体現れたのですが...」
その言葉に受付嬢は驚く。
「まあ! ワイバーンを3体同時に相手にして依頼を達成されたというわけですか!? これだけの量の鱗や爪を持ってきていると言うことはまさかとは思いましたが...、流石Aランク冒険者ですね!」
そんな様子を見て「なんかレイナばかりがもてはやされてずるい!」とでも言いたげにサラが膨れっ面を浮かべている。
(頼むから余計な事を言わないでくれよサラ、多分その場にいた私達以外は全員サラが単独で3体のワイバーンを倒したとは思っていなさそうだから...)
別にレイナの名声になろうが報酬の殆どはちゃんとサラに渡すらしいので私達は安心していればいいのだ。
むしろ、私達は彼女のお陰で高ランクの依頼に同行できてありがたいと思わなくてはならないと思う。
ギルドを出ると討伐報酬の130万ゴールドと素材を売った30万ゴールドを見て笑顔を見せる妹。
「すご〜い!! これ本当に私が貰っていいの!?」
「はいっ、今回の仕事はほとんどサラにやってもらったので配当分的にこんなものかと」
彼女はそこから5万ゴールドを抜いてサラに渡しました。
「これは今までの授業料としていただきます、もちろんこれからも授業料は頂きますのでしっかり働いてくださいね」
(レイナ...、良い感じの顔で笑いながら子供からえげつない額をとっていくなよ..)
そう思いながらも遠慮なくサラから5万ゴールドを取っていくレイナに対し大人気ないなぁ...と苦笑している私なのでした。
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