第597話 【フィルア王国】
私達は【王国軍】別れた後報酬を受け取り再び旅にでました。
その間に幾つかの町や村を回りながら情報を集めましたが、【大帝】や【眷属】【高難易度のダンジョン】と言う単語は出てきませんでした。
(こりゃあこの大陸はハズレかな...)
あれから結構歩き回りましたが、やはりそう言う情報が一切出てこない辺り【眷属】達は【フィルア大陸】には来ていないのかもしれません。
私が途方に暮れている中でもミカの表情は明るい。
なぜなら、この前の【風龍】討伐で彼女の冒険者ランクが【S】ランクになったからです。
勿論私はレベルが1から上がらないので【F】ランクに固定されてしまっていますが、これからの金策にはミカがいれば大体の仕事は受けられるでしょう。
【S】ランクのギルドカードを毎日楽しそうに眺めながら私にこう呟く彼女。
「ほんの1ヶ月前までレベルが12だった私が今では【S】ランクのレベル500越えを達成しているだなんてねぇ...、本当に師匠の旅に無理やり着いてきてよかったよ!」
なんて言っていますが、実際に【眷属】達と相対する事になった場合の彼女の動向は知りたい物です。
いくらレベルが高くても精神が弱ければ【眷属】達との戦いを生き延びる事は難しいでしょう。
なので私は徹底的に彼女を鍛え上げ、精神的にも肉体的にも立派な戦士とはしていましたが、それでも実際に【
そんな事を思っていると【フィルア大陸】で1番の市場を持つ場所。
【フィルア王国】へと足を踏み入れました。
少し前に【王国軍】からこの町に来ないかと言われていましたが断ったの思い出して苦笑いを浮かべる私。
(まあしょうがないよね? あの時はここに来るなんて思ってなかったし...)
そう思いながらも入国料を払い、この大陸一番の市場を見て回りながら【眷属】に着いての情報を集め始めるのでした。
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