第318話 5人の強さ②
私達が【アイニューズ】にあるギルドに入ると相変わらず嫌な顔をされました。
「悪いけどあんたらに出す依頼はもうないよ」
と体格の良いギルドマスターに言われましたが、レイナは余裕の笑みでこう言いました。
「私達は【Sランク】の依頼を受けたいのですが、このギルドにはあるのでしょうか?」
「「「【Sランク】!!」」」
なんか知らんけどその言葉をレイナが出した瞬間からギルド内が騒然とし始める。
「嬢ちゃん達が強いのは分かるが...やってくれるのか?」
ギルマスが明らかに顔色を変える。
「ええ、やってみせます、今の私たちならば問題はないでしょう!」
そう言うレイナを見たギルマスが一応レベルの確認を行う事になりました。
「そこまで言うのならいいだろう、だがこちらも仕事だからな、お前達の平均レベルを参照して大丈夫かどうか確認させて貰うぞ...」
そう言いながら奥の部屋でレベルと職業を閲覧し始める。
「まずはAランク冒険者レイナ、レベルは178!? で職業は魔女か! 合格! 次! Eランク冒険者サラ」
Eランクだと呟いた瞬間にやる気がなさそうになるギルマスでしたが...。
「レベルは...165!? しかもこの歳で魔女なのか!?」
サラの異質さに気がついたギルマスが飛び跳ねて驚いている所を見るのは正直言って面白い。
「勿論合格だが...何者なんだ嬢ちゃん達...?」
そう言いながらも次にエリーゼの項目に移動するのでした。
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