第403話 逃げ道は父と母が塞いでる

「してたまるかぁ~!!」


「うわ。耐えた。」


ギリギリのところでシャットダウンを耐えた晃太。


「はぁ………はぁ………水。水………」


役にたった。水。2Lをごくごくと飲み……


「っぱぁ!」


半分以上消えたがもういいだろう。耐えれたことに意味がある。


「中々やるじゃん。」


「………お前のスタンスは何なんだよ……」


何?敵役?


「発情した私のキスをうけて耐えるなんて流石としか言えないわ。」


「誇れない称号過ぎるんだけど。」


「ね?もうヤろ?」


「まだ9時だって。本気で12時間ヤる気か?」


「もちろん!赤ちゃん出来るまで。」


「ゴムはつけるからな?しっかりゴムは用意………アレ?ゴム?」


さっきまでそこにあったのにもう数個しかない。


「ゴムは何処?」


「あ、いらないものはゴミ箱へってことで」


「おいおい………」


「有刺鉄線の上に落としといたよ。」


「おいおい!」


話が違う!


「ゴミ箱じゃないじゃん!」


「自然のゴミ箱。私間違ってない。」


「いや、大きな間違いですけど?」


ヤバい………捨てられた。

残るゴムは………2個?あれまた減って……


「ゴミは外 ゴムは外 精子は中 中だーし」


窓から捨てる香織の姿。


「ちょっと待て!」


「もうこれで赤ちゃん出来るね?」


「お前………赤ちゃん赤ちゃん言うけどまだオレたち17だぞ?」


「旧ならば女は結婚出来るよ?」


「旧だから今新だから。」


17の、いわばクソガキ同士。


「赤ちゃん出来るまでとか言ってまたそのテレビでよくやってるDQNの猿みたいにセックスだけして赤ちゃん出来たから仕方なく育てるけど結局無理になって捨てるとかそんなことになるんじゃ………」


「そんなことにはならない!」


「断言されても………」


「何故ならこの林間学校が始まる前に晃太くんのお父さん お母さん ウチのお父さん お母さんが集まってくれたの。」


「何それ………オレ知らない………知らない新情報なんだけど。」


「私たちの親たちはとにかく 早く孫がみたい。早く孫がみたい。出来るなら孫の子供も見たいって言ってた。」


「バカなの?あの人らは。」


「でもお金が………って私も心配だから言ったよ?そしたら両方のお父さんが こうゆう時のために貯蓄はひくほどある。だから元気な赤ちゃん産んでくれ。とのことだった。」


「本人居ないところで何を勝手に決めてんだよ?」


貯蓄ひくほどある、じゃないよ。もっと他に使え。てか使ってくれ。人からおさがりとか貰うくらいなら。そうゆうとこがずれてんだよ。


「だから私は皆の期待に答えたい。」


「ちょ、香織。」


「晃太くん。今回こそは絶対に赤ちゃん、つくろうね。」

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