第103話 隠し続けた嘘はバレた時、最悪な雰囲気と化す。

ガラガラ………


「おっは~!アリスちゃん!」


「あ、香織ちゃん!おはよう!あれ?授業は?」


「灰カスの授業だからって、勝手に抜けて来たんですよ。俺も犠牲に。」


「あ、晃太くん!おはよう!」


「あ、おはざす。」


「なんかアリスちゃん久しぶりな気がするね~!」


「何言ってるの!会わなかったの1日だけだよ?それより昨日のデートのお手伝いはどうだったの?」


「あ、あれね!バッチリだよ!もう少子化に貢献貢献だよ!」


「あれ?もうそのカップルさんはそこまで到達したの?私たちのほうが先にカップルになったのに!」


「あ、カップルになったのはそっちのカップルのほうが先なんだよ!」


「え?どうゆーこと?」


「あの!すいません!俺らそんな話をしにきた訳じゃないんです!すいません!」


「そんな話って………こうたん、親友の恋路をそんな話って……」


「晃太くんの友達の話なんですか?」


「あ、あ、あ~!親友の話ですけど!ですけど!それよりも大事なことを聞きに来たんだろうが!香織ぃ?」


「え、なんだっけ?」


「お前マジで言ってんのか?」


「嘘つかないよ?嘘は良くないからね!」


「はいはい。偉い偉い。だから一旦黙れ。姫百合さん………」


「アリスでいいよ?」


「いや、今は姫百合さんで………。というかあの………忍先輩は………?」


「え。忍?忍なら………」


「呼びました?」


背中からぬるっと顔を出す忍先輩………


「うわっ!!」


いきなりのインパクトに転ける。


「大丈夫ですか?」

「大丈夫?」

「大丈夫~?こうた~ん?」


「いや、大丈夫ですけど………そんな忍者みたいに気配消さないで立たなくてもいいじゃないですか………」


「いえ。皆様が楽しそうに談笑されていたので。今入るのは無粋かなっと。」


「だからって声を殺して同化しなくていいですよ………」


「え、私はずっと先輩がいるの気づいてたよ?お茶の用意とかしていたから!」


「……。なんだよ。俺が勘悪いみたいじゃねーか。」


誰もそうは言ってないがそんな感じがした…


「てか今はどうでもいいんす!お二人がいるなら聞きたいことがあるので!」


「何?」

「何ですか?」


ふぅ~っと息を吐き晃太は………


「姫百合先輩は……」


「2人はもうエッチした?」


と思ったのに途中からバカなトロッコが横切った。


「え、エッチ………ねぇ………」


「うんうん!」


「忍と隣で寝て……」


「うん!」


「するのかな?って思って……」


「うん!」


「で………」



「じゃなくて!そんな話をしたい訳じゃなくて!いや、それも少し関係するかもしれないですけど!

姫百合先輩は うちの校長のお孫さん何ですか?」


と、そう晃太が聞くと………うん?

周りの雰囲気がガラッと変わり………

まるで氷河期のように………


「え。そんな爆弾でしたか?」

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