第102話 デートで20パート使ってた忘れてたけど絶対忘れたらいけない大事なこと

「ありゃ?こうたんどこ行ってたの?あれ?てか進藤がだいぶ………ダイブしてきた?海に?」


「上手くねーぞ?」


だいぶとダイブ。かけてるんですね。はいはい。スゴいですね。


「なんで進藤がびしょ濡れなの?」

「優くん!どしたの?ほら!タオル!」

「お~、百舌鳥ちゃん嫁ポイント高ーい!」

「それほどでもあるよ~!」


「………嫁……………」


びしょ濡れの頭をタオルで乾かしてもらう進藤が百舌鳥先輩と香織の 嫁 という言葉にビクッと反応すると………

また…………


「あ、俺………夫………赤ちゃん……」


「進藤!ちょっと待て!今度はサイダーでも買ってくるから!」


「刺激があれば大丈夫になるの?」


「知らん!けどやるだけやるんだよ!」


「じゃあ、サイダーよりコーヒーとかカフェオレとかかければ?熱々の?」


「お前は鬼か?」


誰が頭からコーヒーかけるんだよ。ちょっとした芸人の体張り芸じゃん?


「ともかくサイダーか水を買ってくるから!」


「もう無理矢理に記憶デリートしないでいいじゃん?もう受け止めよう?特に進藤。もうお前は中だしをしたんだ。だからもう赤ちゃんは出来る確率は高確り……」


「あ~~~~!」


「香織!やめろ!やめてやれ!進藤死ぬから!進藤の心が死ぬから!」





とりあえず10分進藤放置することで百舌鳥先輩、香織、晃太で話を続けることに。

何故話を続ける必要がある?


「ともかく!香織ちゃん!晃太くん!ありがとう!私たちの恋路を進ませてくれて!感謝しかないよ!」


ドンと机に頭をぶつけながら話す百舌鳥先輩。


「いやいや!私たちはただ背中を押しただけだから!最後にセックスしたのまでいけたのは百舌鳥ちゃんの……」


「愛梨!」


「うん?」


「愛梨でいいよ!晃太くんも!」


「え、あ、あ……」


「OK!」


抵抗ゼロだな……マジで。


「愛梨の最後の一押しがあったからだよ!そこは誇っていいよ!」


「誇って……てか俺は何も指示もしてませんけど。」


「写真元気づけられました!」


「あ………記憶からデリートしてください。」


あれも黒歴史だから。もう黒歴史がドンドン増えていくな………


「とにかくありがとう!これでダブルデートが出来るね!ダブル出産も出来るかもね~♪」

「ね~♪」


ね~♪じゃないし。演技でもない。最悪のシナリオだよ………


「さぁ!こうたん!進藤、愛梨カップルが完全体になった今。」


「完全体って……ロボか。」


「私たちもステージを上げるべきだと思うんだよ!」


「は?」


「私の夢……言っていい?」


「夢?」


「私の夢は………」


「あ、ちょっと待って!」


香織が何かを言おうとしたその時愛梨さんが口を挟む。


「そういえば香織から聞いたんだけど……

校長が生徒会長のおじいちゃんってホント?」


………あ。ヤッバイ爆弾まだ残ってた……

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