第380話 料理とは愛情 根性と言うが根本的な知識が無ければ何にもならないのはお分かりですか?

真っ赤になる心音。それを見てニヤつく黒井。一言言うならどうぞ、お幸せに。とだけ言おうか。


「じゃあ次!2つ目!おーこれは!」


「ハートだぁ!」

「ちゃんとケチャップで文字も書いてる」

「I LOVE YOU」

「凄いですね。しっかりとキレイにケチャップでかかれていて。」

「料理出来るって感じ。」


絶賛の嵐である。


「それじゃあ少し形を崩すのがもったいないですが………等分します!」


またまた等分して。


「では。実食!いただきます!」


皆が口にハンバーグを入れる。


「うん!美味しい!」

「切った時から分かっていましたが肉汁がしっかりでてましたね。」

「旨味が詰まってる。」

「絶品だね。」

「両方出来んのかよ。」


香織は何故か少し貶すように言うがまぁ、確かに片方、カップル片方は料理下手であるほうがバランスとれてるよね。

うんうん。だから。


「さぁ、次。皆さん次からが大変ですよ。」


司会の雫がそういう先には3つ目、真っ黒のハンバーグがあった。


「焼きすぎですね。強火でやり過ぎたのかな?」


冷静に解説しないであげてほしい。解説されればされるほどメンタルブレイクするから。


「まぁ、とりあえず切り分けましょう。」


切り分けもさっきとは違い音がザクザクと。

コロッケ切ってる?と間違えるくらいの音がする。


「では。実食です!」


よく6人は食べるよね。怖くないのかな。


「苦いですね。」

「やはり焼きすぎですね。」

「強火弱火分かってないんじゃない?」

「でも味は」

「味は悪くはないですね。」

「美味しいよ!しっかりパン粉も使ってあるし!正解に辿り着いてるし!これは主夫にもなれるよ!すぐに!」


饒舌な百舌鳥先輩。主夫を舐めてる。舐め舐めの発言ですね。

………てかパン粉正解だったのかよ!パン粉が正解だったの?コロッケになるんじゃないの?コロッケに変化するんじゃないの?何なの?正解に1度辿り着いてたの?マジで?てか進藤は何故ハンバーグにパン粉がいるって知ってたの?え?常識?常識?常識なのかな?晃太が世間知らずなだけ?え、そんなはずは………でも晃太がパン粉の代わりに入れたモノって…………あ~、何であんなモノ入れた?マジで?何で入れたの?絶対コロッケになるかもと思ってもパン粉入れたら良かったじゃん?なのに何で………

残るは2品、2人。もう誰か分かると思うけど忍先輩と晃太だ。え、俺って忍先輩レベルで料理出来ないんだ………ちょっとショックだわ。ちょっと料理の勉強しようかな………家庭科確かに万年3だしな。

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