第241話 自己紹介でも一触即発
「ではでは私 黒井も入らせていただきこのコテージには………え~っと………11人?でしたっけ?」
「そうね。まずコテージについて必要なのは自己紹介よね!う~ん。夕食とかもあるし一言自己紹介に好きな食べ物とか言って自己紹介していこうか!」
アリス先輩が楽しそうに話す。やっぱり全てが初体験で楽しいんだろう。
「そうね。自己紹介は必要ね。この女の比率。誰がこーちゃんに手を出すか分からないからね。」
「ですよね~!お姉さん!」
「うるせぇ。黙れ。クソチビ。」
絡んでいった雫に一発パンチを入れる心音。
確かに自己紹介は必要だがヤバいって。特に彗とか雫とか……香織とか……。
「では私から。私黒井 和虎(くろい かずとら)昔からお嬢様の執事をさせていただいております。年は37でございます。好きなモノはブールチーズです。よろしくどうぞ。」
かずとら?めちゃカッコいい名前だった。あと年意外………もっと若いと思った。
「では黒井に続いて私。私は百合愛 アリスだよ!生徒会長してます!あとコテージの所有者です!好きなモノは最近食べたポテト………なんだっけ?ポテト……チップス!ポテトチップスです!」
「五十嵐 忍。副生徒会長。アリスの彼氏。好きなモノはカルパス。」
多分忍先輩とデートとかした時にポテトチップスとか初めて食べたんだろうな………その絵が思い浮かぶよ。
「じゃあ次は、私。さっきしたけど。社 心音。好きなモノはこーちゃん。好きな食べ物もこーちゃん。こーちゃんにくるヤツは全員ぶち殺すから。」
こんな品のない挨拶ないわ………指立ててるし………中指立てるな。中指を。
「じゃあ次は私!幸山 雫!こーくんの彼女………えへへ………だよね?こーくん?」
「ふざけんな。」
「照れなくても~!あ、好きなモノは肉!よろしく!」
残るは数人。
「私は………綾崎 彗………晃太さんとは………そのちょっと言いにくい関係で…」
「言いにくい関係ってなんだよ?」
「え~っとその………晃太くん。助けて…?」
「お前がつくった愛称だろ。勝手にしとけ。」
「う~………その晃太さんとか……その……愛人……」
「は?」
「う~!好きな食べ物は苺です!はい!次!」
逃げんなよ………
「あ、私は百舌鳥 愛梨。この優くんの彼女です!だからお姉さん心配なさらず!好きな食べ物は優くんの作ったカレー!」
「進藤優………。寿司。」
進藤………少ないよ。言葉数が。日に日に少ないよ………
残るは。
晃太と香織と乃蒼のみ。
香織が口を開ける。コイツどう説明する気だ?
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