第115話 急急急急急転直下
次の日。
また生徒会室。
でまた授業をサボってここにいるのは
「はい!お茶菓子!と今日はミルクティーだよ!ミルクティー飲める?2人とも?」
「あ、あ、いや‥‥‥」
「あ、お茶菓子!これ有名なケーキ屋さんのケーキじゃん!」
「そうなの!おばぁちゃんが持っていきなって、で何にする?香織ちゃんは?」
「え~。じゃあ~モンブラン!栗が光ってるからモンブランで!」
「晃太くんは?」
「え、あ、いや‥‥‥じゃあ‥‥‥チョコで」
「オッケー!あと残りは‥‥‥チーズケーキとショートケーキだね!しのぶん!」
「しのぶん?」
「しのぶん、チーズ好きだよね!だったらチーズケーキがいいんじゃない?」
「え、チーズ好きなのはアリスも一緒ですよね?遠慮はせずに食べてもいいんですよ?」
「何言ってるの!しのぶんのためにおばぁちゃんが買ってきてくれたところもあるんだから!チーズケーキ食べなよ!」
「いや、アリスずっとチーズケーキ見てるからさ。食べたいんでしょ?食べたい時に食べないといけないよ!だから」
「み、み、見てないよ!ただ、ただ!チーズチーズしてるなーって思って見てただけで‥」
「ほら!チーズの魅力に魅了されてるじゃん!だから食べなよ!」
「いや、しのぶんが!」
「いや、アリスが!」
「しのぶんが!」
「アリスが!」
「しのぶん!」
「アリス!」
「しのぶん!」
「アリス!」
「しのぶん!」
「アリス!」
「しのぶん!」
「アリス!」
「あー!分かったよ!2人の意見は分かったよ!だからこそここは間をとって‥‥‥
私が食べる!」
「お前が一番関係ないだろっ!香織!あの‥‥2人とも‥‥‥チーズケーキ半分こにしてあとショートケーキも半分こにすればいいんじゃないですか?」
「「あ、その手が!天才!」」
なんか‥‥‥2人の距離感も変になってるし、まず思考が悪くなってないか?2人とも頭がいいはずなのに‥‥‥
「え?校長辞任?‥‥‥‥んじゃなくて長期休暇?」
「名目上はね。ホントはただの狸の泣き寝入りみたいなモノだよ。」
「泣き寝入り?」
モンブランの栗をどこから刺そうとしていた香織が不思議そうに尋ねる。
「昨日の私の言葉がだいぶ効いたみたいで‥‥北海道にある別荘にむかったらしいよ?肩をガックシ落として。」
「まぁ、ざまぁないね。」
ようやく栗を刺す場所を見つけた香織が美味しいって顔をしながら傍若無人にそう言う。
「校長‥‥‥‥今いないんすか?じゃあここの経営とかは?」
「教頭がしてくれるみたいだよ?申し訳ないけど仕方ないよね!」
チーズケーキを口にしながらそう話すアリス先輩。もう前みたいな不安とかなさげだ。
「あ、あとこれを一番言いたかったんだけど私としのぶんの交際が完全に認められたよ!パチパチ!」
「パチパチ!おめでとう!」
「おめでとう‥‥ございます‥‥」
多分そうだろうとは思ったが1日ですぐ変わるもんなんだな‥‥‥‥
「これで私たちも香織ちゃんたちと同じ位置までいけるよ!」
「え?」
「香織ちゃんみたいに赤ちゃんを‥‥‥」
「先輩!まだそれは早いですから!」
香織に言わせたら最悪なことになるって‥‥‥
「あ、あと‥‥‥今日から私たち3年3組のクラスに入ることになったから!」
「え?」
「へー。」
「え、いつからですか?」
「次の授業。ホームルームにしてくれてるんだって!」
だから‥‥‥‥全てが急なんだって‥‥‥‥
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