第116話 作戦会議は意気込みだけで終わる
「え~!良かったじゃん!アリスちゃん!念願のクラスメイトとの交流じゃん!やったね!」
「いや‥‥‥香織、やったねって‥‥‥言えるか‥?」
「は?」
何故か黒いオーラを出す香織。
「こうたん‥‥‥‥アリスちゃんの第一歩を‥‥そんなこと言うの‥‥‥‥酷い‥‥‥酷い‥‥‥酷い‥‥‥セックスしてやる‥‥‥セックスしてや‥‥‥」
「最後はてめぇの異常な欲望になってるだろうが!じゃなくて‥‥‥俺もアリス先輩が普通のクラスに入るのはスゴいいいことだと思うよ?だけど‥‥‥」
「だけど何?」
「色々問題あるでしょ?アリス先輩には?」
「問題?」
香織は首を傾げる。いや‥‥‥ホントにわかってないのか?
「いや、今まで2年近く隔離された世界で生活してきたアリス先輩が急にクラスとか小さなコミュニティに入ることが難しいって分かるだろ?」
「大丈夫でしょ?ねっ?アリスちゃん?」
「う~ん。私人見知りしないからなぁ‥‥‥」
「私はアリスを守るだけですからね。」
「いや、そうじゃなくて‥‥‥まず‥‥1つ。アリス先輩は毒とか言われてるじゃないですかまずその時点で皆から怖がられてるじゃないですか‥‥‥」
「あ。」
「あ。」
「‥‥。」
「それにアリス先輩は姫百合先輩でいくんですか?百合愛でいくんですか?もし本音で百合愛先輩でいくならこの学校の本音とこ知らさないといけないじゃないですか。それならどう説明するんですか?」
まだまだ言いたいことがあったが、少しでも危険なこと気がついたならいいや‥‥‥
「よしっ!これからアリスちゃんの自己紹介について対策します!」
どこから持ってきたのか伊達メガネとホワイトボードを持ってきた香織が力強く叫ぶ。
「まずアリスちゃんはどうしたい?姫百合でいきたい?百合愛でいきたい?どっちでいきたい?」
大切なことだ。
「私はもう嘘はつきたくない!」
「なら百合愛でいくんだね?じゃあどう説明する?」
「嘘はつきたくないからやっぱりうちのバカおじぃちゃんが暴走したことをいうしかないよね!」
「え、校長も話に混ぜるんですか?」
「当たり前でしょ!じゃないと本音で話せない!」
「いや‥‥‥でも先輩‥‥‥アリス先輩は‥‥‥毒とか言われて恐れられてる‥‥‥」
「大丈夫だよ!そこは私のユーモアで!」
「隣には私もいるのでサポートできますし」
そう鼻から息を出し力強く話すアリス先輩とその先輩を優しく見守る忍先輩‥‥‥
「いいカップルだね!ね?こうたん!」
「‥‥‥心配だ‥‥‥」
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