第337話 何でもお願い出来るということはその分お願いされた人は頑張れという意味

「ということでカップルごとに別れて……」


「黒井!」


「何ですか?綾崎さん?」


「私呼ばれてないけど?」


「申し訳ないです。ですが恋人ですので…一応晃太のところに入りますか?」


「入りますか?じゃなくて当たり前でしょ?入るのが当たり前だから。」


で、スッと晃太の隣にいる彗。コイツの神経どうなってんだ。


「ではではスター」


「ちょっと待って。黒井!」


「何ですか?アリス様?」


「さっきのカップルの中に雫ちゃんと乃蒼ちゃんがいたけど………」


「あ、いい忘れてた!」

「た……………」


いけね。といった感じで話す2人。


「えーと。私 幸山 雫と」

「南……乃蒼………」


「「付き合いました。」」


ペコリと挨拶する2人に自然と沸き起こる拍手。


「え、昨日?もっと前?」


「昨日からです。アリス先輩!」


「どっちから告白したの?」


「う…………」


手を挙げる乃蒼。


「それでOKしたと!お~!素晴らしい!素晴らしいよ!うんうん!黒井!」


「はい。」


「シャンパン空けちゃお!」


「かしこまり」


「かしこまらないで!シャンパン飲めるの大人組しかいないから!あと酒は控えて!」


「え~、じゃあ2人に何か飲みたいモノ聞いてきてそれで祝福としよう!」


「分かりました。お二人様飲みたいモノは。」


「う~ん。私は………コーラ!」

「冷えた抹茶オレ………ある?」


「かしこまりました。はい。どうぞ。」


「忍者の早さだよ…………」


すぐにコーラと抹茶オレを持ってきた黒井。

性能はいいんだけど、ネジをおかしく回すとヤバいんだよな………



「ではでは皆様質問等ありませんね?では早速始めていきたいと思います!恋人選手権スタートです!」


カーン……………

どっかで銅鑼が鳴ったぞ?どんなシステム?


「ではでは第1競技!2人で合わせろ!ぴったりクイズ~!」


拍手をしろ、という圧が凄いので晃太は拍手をする。


「ルールは簡単。お題にそって自分の考えだけで答えを導きだしてお互いの答えが一緒ならクリア!その時点で終了です!別に1位を決めるとかそんなことしたくはないんですが………決めます?1位とか?」


「景品によるね。」


「百舌鳥様………貴女も悪い人だ。景品、考えました。スペシャルな食事を用意しようともしました。ですが皆さん恋人の料理がスペシャルだと言うと思ってました。だから私考えました。

1位、もしくは特別賞頑張った方1人には



恋人に何でもお願い出来る券を景品にするというのはどうですか?皆さんどうで」


「「「「「やる!絶対1位になる」」」」」






あ~あ~めんどくさいのが始まる予感。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る