第43話 屑はどう転がっても屑
「何だよ?生徒会長か何だって?」
「お前、ホントに知らねーのかよ!?」
「香織様は?」
「姫の………毒?毒タイプの人なの?そのアリスちゃんは?生徒会長ってまず見たことないよね~」
門左衛門と進藤ははぁ………と少し溜め息をつき、少し間が空いた後、進藤が語り始める。
「お前、更正したヤンキーの話知らねーのかよ?」
「更正したヤンキー?」
「ちょっと前に話題になっただろ?新入生で紫頭の口にピアス 耳にもピアスジャラジャラの奴がやってきたって。名前は……確か…
平塚 大和(ひらつか やまと)だったっけな?」
「あぁ。あったな。そんな噂。で何?それを生徒会長が更正させた訳だろ?凄いことじゃん?何をそんな焦る必要があ」
「そうだよ!更正する更正したヤンキーが姫のお呼びだしを食らったんだぞ?」
「あぁ。」
「それをその姫の毒をお前がいや、お前らが食らってるんだぞ?」
「それがな…………あっ………」
晃太はようやく意味が分かった………
今置かれているヤバイ状況に。
「生徒会長、百合姫 アリスは何故かお前らに興味を持ってるかもしくは更正しなければならないことがあるって考えてる訳で……それはつまりお前らにヤバイって訳で……つまりつまり………」
「めっちゃヤバイってこと………?」
「一言で言えば簡単に言えばね?」
進藤は苦虫を噛み潰した顔でそういう。
「何何!つまり生徒会長のお眼鏡にかなったわけだね!面白いじゃん!」
「香織様っ!」
「バカ言ってる場合じゃないよ。香織ちゃん?マジでヤバイんだよ?」
2人がそう言うが香織はニコニコ笑顔で。
「面白いじゃん!何にも悪いことしてない私たちに生徒会長ちゃんが何を言うことがあるの?」
「いや、香織………俺たち無断で休んでるしまず指輪で休むとか無茶苦茶なことしてるけど………」
「それはバレてないでしょ?」
「バレてるから呼ばれてんだろうが!じゃないと呼ばれないだろ!」
「だってさぁ~おかしくない?私たちそのこと言ったのクラスの中だけだし。まずずる休みしたのは分かるけど。それ以外は伝わる訳ないじゃん?」
「伝わるかどうかは知らねーけど!どっかで漏れたのか………考えたくねーけど誰かがばらしたのか………」
「灰カス!何か今日機嫌いいね?」
「あ?そう見えるか?いやぁ~確かに機嫌はめちゃくちゃいいな!だって 臨時収入 が入ったからな!金持ちに今はなれてるよ!これをまた競馬に突っ込めば!ガハハ!」
爽やかな笑顔でそう言う灰カスが遠くのほうで見える。
「……………」
「……………」
「……………」
「あ、灰センか!」
笑顔でポンっじゃねーんだよ。香織………
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます