第94話 アルコールは20歳から。
「あ、スイーツフェアまだやってたんだね?あそこのラブホ。」
「スイーツフェアじゃなくてスイーツが売りのラブホなんじゃねーの?」
晃太は自分で言っときながらスイーツが売りのラブホって日本語なんだよ、っと一人心の中で突っ込む。
「ハニートーストとカフェオレ、抹茶ラテを御注文のお客様。」
「あ、はーい!私がハニートーストとカフェオレでこうたんが抹茶ラテです!ありがとございまーす!」
そう言って香織の前に置かれたハニートーストは山のようにでかく……
「お前そんな食えんの?」
「舐めないで?私この頃無性にお腹が空くの!だから大丈夫!」
「無性に腹が減るって………」
「赤ちゃんが出来る前兆ってこーゆーのあるらしいよ!あはは!」
「あはは!じゃねーよ……全く。」
そう言って手にとる抹茶ラテを持つ指は揺れまくっていた。
「さぁ、スイーツ届いてからがまた始まりだよ!」
「スイーツで変わるか?」
「現に私たちは変わったでしょ?」
「それはお前が運悪く酒に弱かったから…」
「そう!それ!」
「どれだよ……」
「お酒に弱い。そこがポイント。」
「は?百舌鳥先輩に何の関係があるんだよ?」
「私百舌鳥ちゃんに聞いたの」
「何を?」
「百舌鳥ちゃんアルコールとか入ったモノ食べたことある?って」
「あぁ……」
「そしたらこう言ったんだ。私お酒入ったモノを食べると………」
スイーツの大量入荷が終了した。
「お、思ってた以上に……多いですね……」
「まぁ、持ち帰り自由だから持ち帰れるよ。」
「あぁ………なら大丈夫………」
「突然ですが愛梨クイズ!」
「へ?先輩?」
「この大量のスイーツの中で私が一番に好きなモノはなんでしょうか!」
「へ………そんなのわかんな」
「不正解なら罰ゲームあります。」
「…………ヒントください………」
「チョコ系だよ。」
チョコ系………生チョコもあるしチョコパイもあるしチョコケーキもある………え、ムズすぎない?
「え、ちなみに罰ゲームってのは痛い系ですか?」
「いいえ。」
「何か俺がしなきゃいけない系?」
「いいえ。」
「……………?」
一体どんな罰ゲームなんだ?
まぁ、そんな罰ゲームっぽくない罰ゲームだから良かった良かった。軽く答えよ。
「生チョコでい」
「不正解。」
「早い………」
訂正が早すぎる………
「正解はガートショコラでした。」
ふ~ん………としかならない情報……
「じゃあ罰ゲームだね。」
百舌鳥先輩は辺りをモゾモゾと探し、見つける。それを。
「それは?」
「ウイスキーボンボン。ウイスキーボンボンだよ。」
「見たらわかりますけど………それが?」
「私がこれを食べます。これが罰ゲームです。」
「はい?それのどこが罰ゲームな」
「もう甘ったれた関係はこれで終わりだ。やるだけ。覚悟しておけ。後は任せた。第2の自分。」
そう言った百舌鳥先輩は放り投げたウイスキーボンボンを口に含み………パキッと噛んだ。
「アルコールを口に含んだ百舌鳥先輩はどうなるんだよ?」
「アルコールを口にした百舌鳥先輩は……
態度がでかくなりヤンキー化してヤンデレ、ヤンキーデレとヤンデレの両方がでるんだよ!」
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