第199話 知らないうちに犯罪者になってることあるよね~(ない)
「とりあえずツッコミは置いといてぇ」
「ツッコミは置くもんじゃねーよ。お前がボケなきゃいいだけの話だろ?」
「じゃあボケを一旦一瞬飲み込んでぇ」
「一瞬やめろ。当分やめろ。」
「10秒に1回くらいが一番足りてると思うんですけどぉ」
「罰金制にするからな?」
「1万円まで覚悟してます!」
「覚悟すんな。やめろ。もっと大切にしろ。」
「身体とか?そうだよね、赤ちゃんいるかもだもんね?」
「違う!金!金の話!」
「晃太くん、ゲスいよ?」
「ゲスい話に標準合わせたのはお前だよな?」
「まぁまぁ、つまらない話は置いといて」
「お前が始めた物語だよな?」
「とりあえず中に入ろ?暑い!」
「そんだけ喋ったら暑いだろ………」
「晃太くん!色んな相手が出てきて昼ドラみたいになってるってホント?うちの香織はセックス1回、いや2回してるから一歩リードだよね!?」
「晃太くん?うちの香織を任せたはずだが一体どういうことかな?愛人に、偽装カップルにブラコン姉って………ホントに香織のためを思って行動してる?」
ドアを開けた途端、すぐに目に入ったまるで風神 雷神のような香織の親御さん。
あのさ………一応夏なのよ。家にあがってきたら麦茶くらい用意してリビングで待ってればいいじゃん?なのにラーメン屋の店主がそのポーズしないと死ぬのかよ、と思うくらいの量産型のポーズをしてドアを開けてすぐ怒涛のラッシュで言葉をかける、いや被せるのは良くないのでは?
なんて……なっがい独り言言える訳もなく、てか言うのもめんどくさいし。
まぁとりあえず………
「一旦リビングで話しません?立ち話もなんですし……」
晃太は来客なのでこの言葉を言うのはおかしいのだが………この際どうでもいいや。
「確かにそれはそうだね。」
「確かにな。」
「あ、麦茶キンキンにして用意してるよ!」
あ、麦茶用意してた………
「あ、あとアイスもあるけど食べる?」
「私食べる~!」
「俺はいいっす………」
だから話合いだって言ってんじゃん?
何故アイス食う?
「さて。この頃ここ数日の話、聞かせてもらいましょうか。」
「いや、香織から聞いたんですよね?」
「聞いたよ。」
「じゃあいいじゃないですか………」
「ダメ!犯罪は犯罪を犯した人から聞くのが一番だから。」
「犯罪って………俺は何にもしてないっすよ?」
「浮気ですよね。」
「いやいや……」
「うわきですよね。」
「いやいや……だから浮気じゃなくて……」
「愛人に偽装カップルにブラコン姉全てしっかり伝えてもらおうか。回答によっては手がでるかもしれないが」
「……………」
「はい。晃太くん。」
「直近の話、聞かせてもらおうか。」
「もはほーか!」
あ~、アイス口に頬張る香織可愛い~あ~その顔踏み潰したいわ~
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